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2006年05月31日

ジャワ地震でプランバナン遺跡倒壊

5月27日にインドネシア・ジャワ島で発生した地震は、当初の予想以上に被害が発生したとの報道が相次いでいます。死者は30日時点で5,000人を超すと報じられており、神戸・淡路大震災にも比肩する大災害となったようです。亡くなられた方のご冥福をお祈りしたいと存じます。

プランバナン遺跡にて被災地周辺には、2003年12月の新婚旅行に際して訪れたことがありました。新婚旅行そのものはバリ島(それも主には内陸部の芸術の村「ウブド」)メインでしたが、ジョグジャカルタ周辺の遺跡群を見て回りたいという希望があり、一泊だけジョグジャカルタに宿をとり、プランバナン/ボロブドゥールの両遺跡を見てまわりました。(写真は、プランバナン遺跡を見て回る途中で雨に降られ、寺院の中で雨宿りをしている姿です)

23〜24歳にかけて中国から東南アジアを歩いた旅の、実質的な終着点がジョグジャカルタであったこともあり(目の調子が悪くなり、旅の続行を断念してジャカルタから成田へ戻りました)、足を運ぶ前はリベンジ的な気持ちも少なからずあったのですが、実際の遺跡群はやはり格別の、時間を忘れさせてくれるスケールのものでした。

今回の震源がジョグジャカルタ近くということで発生当初からいやな予感はしていたのですが、やはり周辺の遺跡にも大きなダメージを与えたようです。朝日新聞の記事を引くと、

ボロブドゥールと並んでインドネシアを代表する史跡で、世界文化遺産でもあるプランバナンが地震で大きな被害を受けた。(中略)9世紀に建造された最も代表的な建築で「ロロ・ジョングラン(細身の乙女)」と呼ばれる寺院の被害が特にひどい。シバ、ブラフマー、ビシュヌの3つの神をそれぞれまつる神殿の石塔から石の飾りが数十個ずつ落下し、壊れている。南側の壁も約30メートルにわたり外側に倒れ、壁上の石飾りはほとんど倒れている。
とのこと。

DSCN1186.jpg別に遺跡のほうが大事、という訳ではなくて、自分の想像できる範囲での被害が、遺跡の倒壊という形で発生したことにそれなりのショックを受けました(新婚旅行の際はどちらかというと「大名旅行」に近く、地元の方との交流はほとんどありませんでしたので……)。

今回、UNICEF を通じて1万円の義援金を送りました。そんなことしかできませんが、あの明るい陽の光の下、ジョグジャカルタ周辺の皆さんが笑って暮らせる一助になればと思っています。ダサいですが、私の考えることはこんなことです。

投稿者 kuroyagi : 01:35

2006年05月07日

ゴールデンウィークに考えたこと。

ゴールデンウィーク最終日はあいにくの雨模様ですね。せっかくの連休でしたが、体調がすぐれなかった(背中の張り・痛みが脇腹にまで転移。今は小休止してます)のと、ヨメの身内に不幸があって浜松に出かけたりしたため、予定していた大掃除などは結局できずじまい。今、ようやくメールやブログを確認する余裕が出てきて、いろいろとやっているところです。

亡くなったのはヨメのいとこにあたる女性で、享年34歳。GW初日に出先で具合が悪くなり、救急車で病院に運ばれたものの回復せず、晩には旅立ってしまったとのこと。肩〜肺のあたりにできていた腫瘍が破裂し、出血がとまらなかったのだそうです。私たち夫婦と1歳しか違わない人が、朝、元気に家を出て、夜にはもう亡くなっていたということにほんとうに驚かされました。

ヨメは子どもの頃、亡くなった女性とよく一緒に遊んだそうで、今回の報を受けてかなりショックを受けていました。その様子を見て、

  • 自分も、おいそれと死ぬ訳にはいかんのだなあ
……と今さらながらに思いました。突然に去ってしまうことが、これほどにも人を悲しませてしまうとは。願わくばお互い、長く十分に同じ時間を過ごした、と感じてから去ってゆきたいものだと。

また、それまで健康診断でも何も悪いところの見つからなかった34歳が、わずか1日の間にその生涯を閉じることもあるのだと思い知らされ、

  • 悔いを残さぬよう、やはり自分の一番やりたいことをやらなければ
……と感じました。ともすればそれなりで落ち着いてしまいそうな自分のこれからが、本当にその形でよいのかと、あらためて自分に問い直してみます。

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投稿者 kuroyagi : 20:52