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検索連動型広告のブランディング効果とか

大胆にもタカヒロさんにからんでみましょうか。こちらのエントリー、基本的には同意なんですけど。

日本ではきっちりとこの手の調査をしたリポートないですね。その理由は、検索連動型広告を主戦場としている広告代理店のほとんどが、いわゆる間違った「ROI志向」っていうやつだから
以前、同種の代理店に勤務していて、同じレポートに言及したこともある身としては同慶の至りです。2004年にインターネットコムに寄稿した「検索連動型広告とブランディング」。いやー、懐かしいですね。

ROI を「費用対効果」の省略形として使っている代理店も多いのですが、本来は「Return On Investment」なので「投下資本利益率」。経営指標としても用いられるくらいの大事な考えかたで、キャンペーンの短期的な結果だけを追うためのものではないはずです。

ただし、我々の勤務先の(収益源という意味での)主たるサービスである「検索連動型広告」は、ヤフー井上社長が喝破したように「検索連動型広告のような営業費なのか販促費なのかが分からないような使われ方」(参照)から広まっていった経緯があります。もっといえば、検索連動型広告という名前がついたことで広告費に分類されていはいますが、実際には領域をまたぐ中間的な性格のものであり、その橋渡しができるポテンシャルを秘めたものであるように感じています。

逆に昨今、オフラインの広告に関してもようやくROI への意識が高まってきたように感じますが、これは検索連動型広告が可視化し、インターネット広告のみならず一般の広告全体に与えた影響の「功」の部分なのではないでしょうか。タカヒロさんが現在の職場にいらっしゃること自体、その証左のように感じます。

マスを主戦場とする代理店の方(の一部)が、なんとなく予算を使っていただくこれまでの考え方のままでインターネットの世界にいらっしゃっているようですが、基本はまず可能な限り数値に落として検証することが大事ですし、インターネット広告によって初めて可能となったさまざまな効果計測手法をもっと活用していただければ、と思います。「ブランディング」だからといって数字をとらなくてもよいわけではないですよね。この文脈においてタカヒロさんの指摘は尊いのだと思います。

#何だかえらそうなことを書いてしまいました。
#お気に障りましたら申し訳ありません。 >関係者各位

投稿者 kuroyagi : 2007年03月18日 03:41