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ニュービートル カブリオレ雑感
独フォルクスワーゲンの「ニュービートル カブリオレ」にこの冬から乗っています。色は「シャドーブルー」という紺に近いメタリックカラーで、幌はベージュ。私と仕事でおつきあいのある方は思い浮かぶかと思いますが、あれです、「紺のブレザー+ベージュのチノーズ」といういつもの服装とよく似た色の組み合わせです。
横浜・山手にて
もともと乗っていたフィアット「プント カブリオレ」は色も取り回しのよさも含めてとても気に入っていたのですが、昨夏の終わりごろから電磁クラッチの調子が悪くなり、車屋さんに相談したところあきらめたほうがよいだろう、といわれました。オープンタイプ(カブリオレ/コンバーチブル)で4人乗車可能なものを探すと極端に選択肢が少なく、車種自体はニュービートル カブリオレでほとんど迷う余地がありませんでした。
車の色はスピッツの佳曲「青い車」の影響か、青色にこだわりがあるのですが、現在販売されているラインアップには青系統の色がありません(カブリオレ発売から6年、少しずつバリエーションをしぼっているようです)。このため認定中古車を探し、1年落ちで走行距離約8,000kmのものを購入しました。グレードはレザーシートが装備されたLZ。納車は2008年11月1日でしたので2カ月半ほど乗っていますが、いまのところ快調です。
ニュービートル カブリオレ 長所と短所
ベースのニュービートル自体がデザイン性を優先して作られた車ということもあり、カブリオレについてもすべてが完璧というわけではありません。いいところとそうでないところ、それぞれを簡単に挙げてみましょうか。まずはよいところ:
- 開放感!
頭とフロントガラス上端との距離は、他のオープンカーと比べても広くとられています。かつドアガラスの前側に三角の小窓などもないため、オープンにしてガラス4枚すべてを下げたときの空の広さといったら。あと、屋根の開閉が約13秒と早いのもポイント高いですね。思いついたらすぐ開けられます。 - 色やデザイン
カブリオレはそれほどたくさん走っている車種ではありませんので、オープンにして走るとかなりの注目度です(自意識過剰ではなくて実際にそうだと思います)。シャドーブルーとベージュの組み合わせもお気に入りです。 - 安定感
ベースはゴルフIVなので、走行性能に関しても特に気になるところはありません。クルーズコントロール機能がついていて「こんなの不要だあ」と思っていましたが、先日帰省した際の高速道路走行が快適で、いっぺんに宗旨替えしました。 #こうして贅沢に慣れてゆくのでしょうか……
つづいて、よろしくないところ:
- 盛大な風の巻き込み
よいところである「開放感」と表裏一体ではありますが、ニュービートル カブリオレは風の巻き込み具合が尋常ではなく、冬は同乗者がいるとオープンにするのをちゅうちょするほどです。プント カブリオレでもそれほど感じなかったのですが…… - 無理のあるレイアウト
ベースであるゴルフのFF 駆動をそのままに初代ビートルのイメージを踏襲したボディをかぶせたため、例えばダッシュボードの奥行きが不条理なまでに広くなっています。あとびっくりするくらい小物入れが少なく、人によっては往生するのではないかと。トランクも開口部、容積ともに小さいので覚悟が必要です。 - 6段変速
これは個人的な話でしょうけれど、低速域でひんぱんにシフトが上がっていく感覚にまだ慣れません。プントのCVT がなめらかに加速していったのと比べるのがよくないんでしょうね。いったん速度が上がってしまえば快適です、念のため。 - 後方視界の悪さ
オープン時、屋根を背中に背負うのがデザイン上のチャームポイントのひとつで、私も気に入っていますが、そのぶん後ろは見えにくくなっています。ちなみに屋根を閉じた状態でも窓の面積は小さいため、いずれにせよルームミラーとドアミラーを併用しての安全確認がとりわけ重要です。
いろいろ書いてきましたが、選択肢がないため「えいや」で買ってから3カ月、徐々に愛着が湧いてきています。なによりその開放感は他のデメリットを吹き飛ばしてあまりあるほどで、ヨメと子ども、3人で横浜をゆっくり流す日が楽しみです。しかし後部座席にチャイルドシートの付いたオープンカーってそうとう奇異なんでしょうね。ま、いっか。
横浜みなとみらいのビル群を座席から見上げる
投稿者 kuroyagi : 2009年01月12日 20:23