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野洲高校、山本佳司監督インタビュー

またもや野洲高校ネタ。スポーツナビに山本監督のインタビューが掲載されています。
「クリエーティブサッカー」ができるまで 野洲高校、山本佳司監督インタビュー 第1回
地元(野洲)で取材を受けたんでしょうね、口調が完全な関西弁になっており、それがほぼそのまま掲載されています。

yamamoto01.png野洲高校赴任当時、部員が十数名で幽霊部員ばかりだったこと。湖南学区でサッカーのうまい中学生は草津東をめざす、という状況から、中学生対象のサッカークラブを始め、野洲高校に力のあるメンバーが入ってくるまでに至ったこと。その過程で野洲を経てJリーグへ巣立っていった前田雅文選手や中井省吾選手についても語られています。

途中、「その頃に2年間ほどテレビに映って、ガンガンエロかったから、それを見た若者が引かれて野洲に来た」など、あまり(高校)サッカーの世界では一般的でない言い回しが出てくるのも山本監督らしいと言えるかと。また、以下のやりとりは非常に興味深く読みました。

——実際、結果を求めたら、ロングボールのサッカーとつなぐサッカーのどちらが勝ちやすいと思いますか

 ロングボールを使って勝つためには、能力が高い子がいっぱいおらへんかったら無理やんか。国見の子みたいに、あんなキックが蹴れるかというたらできひんもん。プレッシャーを背負いながら、長いボールが出せる。やっぱりすごい練習してて、すごい能力があるからできるのであって、能力が低い子やったら周りが速くサポートして、チョンチョンと預けてた方が絶対にボールなくさへん。

——では、国見や鹿児島実業の選手が野洲に入学していたら、クリエーティブなサッカーはできるのでしょうか

 できる。でも、野洲の子が国見に行って生き残れる可能性は少ないかもしれない。逆は難しいかも。だから、選ばれし者ができるサッカーやねん、ロングボールのサッカーは。

高校サッカーの世界では異色とも思われた野洲高校のクリエイティブなサッカーは、山本監督にいわせれば「能力の低い子」であっても実現可能なスタイルだということでしょうか。意外な感じもします。ただ、ここでいう「能力」はあくまで身体能力であって、サッカーに対する感覚や取り組み方のことを指すわけではないのでしょうね。

このインタビュー、次回につづくようです。楽しみに待ちたいと思います。

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投稿者 kuroyagi : 2006年02月19日 19:17